サン=サーンス没後100年 林檎の木が林檎を実らせるように
2021年に没後100年を迎えるフランスの作曲家、サン=サーンス (Camille Saint-Saëns, 1835年10月9日-1921年12月16日) の貸出展示を中目黒・代官山キャンパスのクリエイティブラボで行います。
「林檎の木が林檎を実らせるように」とは、ロマン・ロラン全集21巻に収録されている「今日の音楽家たち」のカミィユ・サン=サアンスの項目に書いてある、ドイツのジャーナリストレヴィン氏宛の1901年9月9日付けの手紙によっています。
「私は批評にも讃辞にもあまり気をつかいません。それは自分の値うちにうぬぼれているからではないのです。そうではなく林檎に木が林檎を実らせるように、自分の天職を果たすために作品を制作するのに、私は私についてひとがどんな意見を抱こうとそんなことを案ずる必要がないからなのです」
–ロマン・ロラン「今日の音楽家たち」 野田良之訳 『ロマン・ロラン全集21』1965年 p.353, みすず書房